【元保育士ママが実際に使った木のおもちゃ10選】2024年クリスマスに絶対後悔しない知育玩具はこれ!
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我が家には年齢の近い3人の幼児期の子どもがいます。
仲が良い時も多いですが、もちろん喧嘩もよく起こります。
喧嘩の原因として多いのは、おもちゃの取り合い、食べ物や飲み物の種類と数、勝負事などで、同じような事で頭を悩ませているお父さんお母さんは多いのではないでしょうか。
不平等の平等
話は変わり、ここで私自身のことに少し触れてみます。
私には5才離れた妹が1人います。
私が高校1年生の時、妹は小学校5年生。これだけ年齢に差があると、興味の対象も違い、おもちゃの取り合いで喧嘩になった記憶はほとんどありません。
お年玉の金額も違いました。また、同じ事で親に叱られた時は、年齢に応じて求められることが異なっていました。
このような環境で育ってきたためか、私は、兄弟間で全てを一律にすることが平等だとは思っていません。
5歳と0歳の子どもに、同じおやつを同じ量だけ与えはしないですよね。
ところが我が家の子どもたちは、まだ幼児期であることや年齢が近いこともあってか、数、量、順番などを「目に見える形で同じにする」ことが平等だと思っているようです。
おもちゃを買い足してみると…
当時0歳だった次男の動きが活発になってきた時、2歳だった長男が手にしているおもちゃを何でも欲しがる時期がありました。
一方、全てのおもちゃを自由に使ってきた長男には、まだ「貸し借り」「順番」といった概念がなく、特に愛着を持っていたミニカーの消防車は、絶対に次男の手に渡ることはありませんでした。
この数百円の消防車をめぐって、1日に何度も喧嘩が起こるので、ある時、思い切って次男専用に同じ消防車を買い足してみることにしました。
これで少しは平和になるかと思いきや、塗装がはげた古株の消防車は長男から一切見向きもされなくなり、今度は新品の消防車の奪い合いが始まったのです。
次々と増えていくおそろいのおもちゃ
当時の私には、長男にも新品の消防車を買ってあげる、という解決策しか思いつきませんでした。
そして、いざ2人の手に新品の消防車が渡ってみると、これまでの喧嘩が嘘のようになくなり、2人で仲良く遊び始めたのです。
しかし翌日、今度はパトカーの争いが始まった時、私は愕然としました。
結局パトカーも2台新調することで再び問題は解決したのですが、こうなってくると、もういたちごっこです。
買い直したり、買い足したりしてそろえたおもちゃは、数知れません。
「わがままを助長するのではないか」「喧嘩を通して社会性を身につけさせるべきではないか」という葛藤は常にありましたが、2人の想い入れが強いもの、各自に持たせて一緒に遊んだ方がより楽しみが広がりそうなものを、よく吟味した上で購入してきたつもりです。
幸い、どれも大切に使ってくれているので、これで良かったのだと感じています。
究極のおそろいは3台の手押し車
そうこうしているうちに、3人目の末っ子が1歳を過ぎると、すでに2台そろえていた手押し車の奪い合いが始まりました。
高価なものですが、おそろいのおもちゃの中で、最も上の2人がよく遊び楽しんでいるものだったので、末っ子が成長してまた手押し車をめぐって喧嘩になるようなことがあれば、迷わず買おうと決めていました。
届いたその日から、3人はまるでバイクのツーリングを楽しむかのように、笑い声をリビングじゅうに響かせながら手押し車を乗り回していました。
いつかは違いや差があることも理解して欲しい
来年の春、長男は小学校に入学です。
小学生と幼稚園児では、できること、やらせても良いこと、やらなくてはならないことなどが異なり、今までとは環境や条件が変わってくるのではないかと想像しています。
年齢が上がるにつれて子どもの思考力も育ってきますので、いつかは違いや差があることも納得して欲しいなと思っています。リビングを占領している3台の手押し車がなくなったら意外とさみしいかも…そんなことを思いながら、子ども達が成長しても、本人たちに不公平感を抱かせることのないよう、私も努力しなければと心に誓いました。
ライター 凛