【元保育士ママが実際に使った木のおもちゃ10選】2024年クリスマスに絶対後悔しない知育玩具はこれ!
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今春幼稚園に入園し、少しずつ私の手を離れるようになった息子。
入園当初は初めての集団生活に戸惑いや不安があったのでしょう‥夜泣きが激しく、ご近所の方に心配されて夜中に玄関を叩かれる‥なんてこともありました(汗)
そして、「いやー!!幼稚園行かん(行かない)ー!!」と毎朝近所に響き渡る息子の叫び声(笑)
でも少しずつ仲良しのお友達もできてきたようで、最近は毎朝行かないとは言うものの、帰ってくると楽しそうに幼稚園の話を聞かせてくれるようになりました。
そんな息子を見て、ふと赤ちゃんの頃を思い出した私。
いつでもどこでも「ママ抱っこ」だった息子は、家の中でももちろん抱っこ。
息子を片手に抱っこしながら洗濯物を干し、掃除をし、ごはんを作り‥そんな毎日でした。
その日々は宝物だったのだと、今はそう思います。
なんで私だけ?
夫は仕事人間でほとんど息子と接したことがありません。
その為、息子が2歳半の頃実家に帰ってくるまで私は、いわゆるワンオペ育児の状態でした。
夫婦ふたりで協力して家事育児をしている友人がとても羨ましかったのを覚えています。
「私ひとりでも、息子に伝わる愛情の深さは変わらない!息子には私しかいないのだから!」と肩に力が入っていたように思います。
しかし、テレビ等でイクメンパパの特集を見る度に、「世の中のパパさんはみんなそうなんだ。なんでうちは‥」と涙を流しながら息子を抱っこしている自分に気付きました。
私の周りにはワンオペ育児の友人はいなかったので、余計に「なぜ私だけ‥」という気持ちが強くなっていったのだと思います。
愛しいはずの我が子が可愛く思えない‥そんな時もありました。
母親だけの特権
しかしある時、「私は息子を独占できるんだ!」ということに気付いたのです。
「子どものいろんな顔が見れるのは母親だけの特権やと思うよ。」
私の母から言われた言葉‥これがきっかけでした。
それまでは、息子を怒るのも私、誉めるのも私‥遊ぶのも寝かせるのもお風呂もごはんもオムツも、全て私‥。
「なんで私ばかり‥」と思っていたのが、「そうか!息子は私にだけいろんな表情を見せてくれてるんだな。」ということがなんだか嬉しくなりました。
私の父も仕事人間だったので、母も「ワンオペ」だったのでしょう。
この言葉に私は救われ、母には敵わないと改めて思った瞬間でした。
今この瞬間は一生の宝物
実家に同居している今、息子とふたりきりの時間は少なくなりました。
たまにふたりきりになると、いつも以上に甘えてくる息子。
小さな彼氏みたいです(笑)
苦痛に感じることもあったふたりきりの時間‥。
日に日に大きく、重くなっていく息子を、私はいつまで片手で抱っこしながら家事をするのだろう‥と思っていたあの頃。
よく言われることですが、「どんなに辛くてもいつかは終わる。だからその時を大切にしましょう。」と。
「いや、そうは言ってもね‥。今辛いんだし‥。」とその時の私はいまいち納得できずにいました(笑)
でも今なら痛いほど分かります。
いつかは離れていく手。その手をいつまでも握っていたい、抱っこしていたい。
握りたくても、抱っこしたくても、させてくれなくなる日が必ずやってくる‥それなら今のうちに‥(笑)
幸せそうにいびきをかいて寝ている息子の手を握りながら、このコラムを書いている私でした。
ライター とこしまゆき