おもちゃコンサルがオススメする0歳のおもちゃ「ラトルTOWER」

【このおもちゃのポイント】

個人的には大好きなおもちゃの中の1つです。

天然木の柔らかい質感と32個の優しい色の玉、そしてなにより玉が落ちる時の心地よい音が大好きです。大人の私でもそう感じるので、きっと五感豊かな0歳の赤ちゃんはこのおもちゃからたくさんの優しい刺激を受け取ってくれると思います。

0歳児さんに見せてあげると、木の隙間から見える玉を触りたくてなんとか取ろうと一生懸命手を伸ばしてくれます。小さな手でも掴みやすいようになっているので、しっかり握る力もつきそうです。中の玉は取り出せないようなサイズになっているので誤飲の心配もありませんよ。

このラトルタワーの対象年齢は生後10ヶ月～ですが、決して赤ちゃんだけが楽しいおもちゃでもありません。幼児、児童、大人まで誰もがついつい手に取ってやってみたくなる魅力も持っています。特に玉落としはとてもシンプルな繰り返しの遊びです。このような遊びは、『誰がやっても失敗しない。』『成功体験が必ずできるおもちゃ』としてお家にひとつあれば何かと重宝します。大きくなった子でも、難しいパズルに挑戦して上手くできなくて諦めたくなったときに、ラトルTOWERのように、必ず成功体験ができる遊びを始めることがあります。自信を取り戻したい、イライラした気持ちをリセットしたい、そんなときにふと手に取れるラトルTOWERは意外と長く役立つおもちゃになるでしょう。

【遊び方】

●触らせてあげる●

角のないおもちゃなのでまずは安心して触らせてあげてみてください。

小さな手で触って、指で玉を取ろうとしたり、時にはなめてみたりして木の柔らかい質感やぬくもりを感じてくれるでしょう。

●玉落とし●

ラトルをひっくり返すと雨が地面に当たる時のように玉が弾みながら落ちていきます。同時にコロコロカシャカシャと心地よい玉の落ちる音が聞えます。タワーの中には2層に分かれた仕切りがあり、それぞれに3つの穴が開いています。上の層と下の層で穴はずらしてあるので、玉が落ちるバランスやスピードも早すぎず遅すぎずな具合で、目で落ちる玉を追い、耳から心地よい音を聞くことができるのです。視覚と聴覚をほどよく刺激してくれて何度も繰り返しやってみたくなります。

●ラトル転がし●

ラトル自体が円柱形をしているのでそのまま平らな床を転がしてみるのも面白いですよ。

生後6ヶ月くらいのうつ伏せの赤ちゃんや、ハイハイが始まる頃には赤ちゃんの目線の先で転がしてあげるとラトルに触りたくて自然と前に進もうと身体を使ってくれます。

赤ちゃんは、「身体の発達のためにハイハイしよう!」と考えてハイハイするわけではありません。「なんだあれは?触ってみたい!」という好奇心が動機づけとなって上手な身体の使い方を覚えていくのです。『なかなかハイハイしてくれない』など心配を抱えている親御さんは、ラトルを転がすなど赤ちゃんが思わず手を伸ばしたくなるようなきっかけ作りをまずは意識してみてください。

●番外編●

玉に色が付いているので、「タワーの真ん中に緑色の玉だけを集めてみよう!」など色を指定して移動させる遊びをすると急に難度がアップします。タワーを傾けるだけでできますか?難しかったら隙間から指を入れて玉を移動させるのも指先の運動にもなっていいかもしれませんね。

おもちゃコンサルタント・日本ベビーサイン協会マスター認定講師

たむらあゆみ