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「下の子が生まれたら、 なるべく上の子にかまってあげましょう」
「まずは上の子の心のケアを第一優先にしてあげましょう」
お子さんを2人以上お持ちのママなら、一度はこのような言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
私には、年長、年少、1才の3人の子どもがいます。最近、年長の長男が幼稚園のバスを降りた後、おんぶしてと言ってくるので私は少し困っていました。
ごめんね、おんぶはできないよ
10キロの末っ子を乗せたベビーカー、体力の限界を迎えグズグズな次男、2人分の幼稚園バック・水筒・プール道具一式。これらで私は手一杯です。
しかも、帰りはちょっと急な上り坂。長男には、途中で立ち止まることなく、頑張って歩いてもらうしかありません。なかなか前に進んでくれない長男を、励ましたり、大好きなおやつをちらつかせてみたり、時には喝を入れたりと、毎日毎日、苦労しながら何とか歩かせていました。
私の心の持ち方を変えてくれたワンシーン
そんなある日、長男と同じクラスの男の子が、幼稚園に迎えに来たお父さんに肩車をせがんでいるところを見かけました。そのお父さんは「仕方ないなぁ」と言いながらも、ひょいと肩車をしてあげ、2人でニコニコして帰っていく姿
は、非常に印象的でした。その子は3兄弟の末っ子です。
同じ年長さんなのに、長男はよく頑張ってくれている。できるだけ長男の気持ちも汲んでいきたい。私はその時、強くこう思いました。
翌朝、私は長男に、「帰りのおんぶは難しいけれど、朝なら次男も元気に歩くし、下り坂だからおんぶできるよ。どうする?」と提案してみることに。
すると長男は、とてもニヤニヤした顔で「やったー!おんぶして!」と言ってきました。次男も、ずるいなどと言うことなく、「朝は歩けるよ。でも帰りは疲れちゃうから自分をおんぶしてね」と言ってくれたのは助かりました。
左手で荷物がたくさんぶら下がったベビーカーを押し、右手で次男の手を引き、長男を背負った状態で軽く腰を曲げて歩きます。長男よ、あとは自力でしがみついてねと言わんばかりのスタイル。
それでも、「落ちるよー、手が痛いよー」と背後から聞こえる声は、どことなく嬉しそうでした。
できるだけ気持ちに寄り添ってあげよう
昨日も今日も、私はせっせと長男をおんぶしてバス停へ。学年で1番背が高く、年中の頃から、「小学校2年生くらいですか?」と言われるほどの長男をおぶって行くのは、なかなかこたえます。
けれども、バス停はさほど遠くありません。たったこれだけのことで、肩車で帰ったあの友達のように、長男が笑顔になってくれるのならば最高じゃないか!!そう思い、私は明日も、長男と体をぴったりくっつけ、頑張って登園します。
写真②子どものジャンプ
ライター 仙台凛