5月5日は男の子も女の子も主役！ 「端午の節句」「こどもの日」に向けて準備を始めよう！

入園・入学や進級などで新しい生活が始まったママも多いのでは?慌ただしく毎日が過ぎ…5月はあっという間にやってきます!

5月5日は「端午の節句」であり「こどもの日」ですね。

同じお祝いと思われがちですが、趣旨が違うことをご存じですか?

季節の行事を取り入れながら、<主役:子ども>で楽しめることを計画しましょう!

「端午の節句」は男の子の成長を祝う伝統行事

現在も日本に伝わる「五節句」(季節の節目に無病息災を願う日)の一つであり、「桃の節句」の次にやってくるのが「端午の節句」です。

「端午の節句」は奈良時代に中国より伝わった風習で、日本では5月5日に薬草を摘み、季節の節目に無病息災を祈っていたそう。

特に薬草の「菖蒲」は香りが強く、葉が剣のような形をしていることから邪気を払うとされました。

また読みが、武道を重んじるという意味の「尚武」と同じであることから、政治的権力を持った武家の間で「端午の節句」が重んじられていったようです。

江戸時代には武士の象徴である鎧兜や武者人形、幟(のぼり)などを飾り、男の子の健やかな成長を祈るようになりました。

「端午の節句」は現代にも様々な風習が残っています。

五月人形を飾る

鎧や兜は武将にとって、身を護るための大切な道具。五月人形として鎧や兜を飾るのは、「子どもを災いから守ってくれるように」との願いが込められています。

<五月人形を飾る時期は?>

五月人形は一般的に、3月の春分の日を過ぎてから4月中旬頃までに飾るのが良いとされているようです。

前日に飾るのは避けましょう。「一夜飾り」と言ってお葬式を連想させ、縁起が良くないとされています。

片付けは、よく晴れた空気の乾いた日に行いましょう!

五月人形は湿気に弱いため、梅雨入りする6月になる前に片付けられるといいですね。

鯉のぼりを飾る

江戸時代、武家では「端午の節句」に男児の誕生を祝い、出世を願って幟を揚げていました。これが庶民に広がり、縁起物の「鯉」を描いた幟を揚げたことが、鯉のぼりの始まりのようです。

鯉には「滝を登りきると龍になる」という中国の伝説があり、立身出世の意味が込められています。

現代は住宅事情などにより、鯉のぼりを屋外に飾る家は少なくなっていますが、コンパクトな鯉のぼりや、インテリアになる鯉のぼりなどもあり、屋内に飾るご家庭もあります。

また毎年、全国各地で鯉のぼりの大群が見られるイベントが行われていますね!

(コロナ禍でイベントが中止・縮小の場合もありますので、ご確認ください)

柏餅・ちまきを食べる

柏の木の葉は新芽が出るまで古い葉を落とさないことから子孫繁栄と結びつき、柏の葉で巻いた柏餅は縁起の良い食べ物とされました。

ちまきを食べることは、中国から「端午の節句」と共に日本に伝わった風習のようです。厄除けの意味があります。

菖蒲湯に入る

「端午の節句」は別名「菖蒲の節句」と言われるくらい、菖蒲が用いられてきました。

菖蒲の強い香りは邪気を払うとされ、菖蒲湯に浸かる風習が今も残っています。

菖蒲湯は血行促進や、香りからリラックス効果もあるようです。ご家族で楽しんでみては♪

他にも「ブリなどの出世魚を食べる」「タイやカツオなどの縁起物を食べる」「タケノコを食べる」などの風習があるようです。

「こどもの日」はすべての子どもが主役になる日

「こどもの日」は1948年に国民の祝日の一つとして制定されました。

趣旨は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、親に感謝する」(祝日法より)。

性別は関係なく、すべての子どもが対象です!

ゴールデンウィークと重なることもあり、子どもと遊びに出掛けたり、特別な食事をして楽しんだりする方も多いのでは。

「端午の節句」と合わせて行事食や記念撮影を楽しんだり、折り紙でかぶとや鯉のぼりを作ったりしてもいいですね。

子どもが笑顔になる、家族の楽しい時間を過ごしましょう!