【元保育士ママが実際に使った木のおもちゃ10選】2024年クリスマスに絶対後悔しない知育玩具はこれ!
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モンテッソーリ教育で提唱している「子どもと接するときの心構え12カ条」をベースに私の経験を加味して8つの接し方としてまとめています。前回はそのうちの3つを「すべてを受け入れること」「自分で選ばせる」「信じて待つ」。ご紹介しました。今回はまた新たに3つご紹介したいと思います。まずは、「満足するまでやらせる」。
子供にはなんでも満足するまでやらせることが大切です。満足するまでやりきった子どもは、心が安定します。
たとえば、公園などで遊んでいる時に「まだ帰りたくない!」と言うことがありますね。遊びは能力を伸ばすことにつながるので、できるだけ、付き合ってあげたいところですが、ママにも仕事などの都合があります。ついイライラして、子どもの手を無理やり引っ張って帰るママもいるでしょう。でもそれはお互いにいい気持ちではありませんよね。
子どもが『やりきった』と満足する前に終わらせてしまうと、子どもの心にどこか不満が残ってしまいます。
もちろん、子どもが満足するまで、思う存分やらせることは大切ですが、すべて付き合いきれないのも分かります。その場合はあらかじめルールを決めておくといいでしょう。
具体的には、「時計の長い針が12の位置にきたら終わりにしようね」などです。これなら時計が読めない子どもでも分かります。
子どもは本当に満足できたとき、終わりを自分で決めることができるものです。
モンテッソーリ教育では、「見守る」ことが基本的なスタンスです。
子どもが自分で解決できることは、自分で解決するまで見守ります。たとえば、友だちやきょうだいの間で、おもちゃの取り合いをすることがありますよね。
私の教室では、そのような時は、先生や親御さんたちに、「見守っていてね」というようにしています。するとどのようなことが起こるかと思いますか?
おもちゃを取った子はしばらくの間、機嫌よく遊んでいますが、おもちゃを取られて泣き続けている子を見て、気まずくなったのでしょう。しばらくするとおもちゃを譲りました。そして2人は、何事もなかったように、遊び始めたのです。
おもちゃを奪ったほうの子は、おもちゃを取られて泣いている子の前で遊んでも、楽しくないことに気がついたのでしょう。そしておもちゃを譲ろうと決めました。
たとえ小さな子どもでも、自分で考えて、問題を解決する能力を持っています。
こうして子どもは経験から学び成長していくのです。
子どもは失敗することで学び、成長していきます。モンテッソーリ教育では、おもちゃ(道具)を使って遊んでいるとき、子どもの間違いに気づいても、指摘したり、修正したりすることはありません。「できたね」と、その事実だけを承認してあげるのです。
大人はつい、子どものやり方が間違っていると、「そうじゃないよ、こうでしょ」と、間違いを正したくなるもの。
しかし、これは逆効果です。子どもは自尊心を傷つけられてしまいます。
物事を正しいやり方で行うよりも、失敗して自分で考えることの方が大事です。
子どもは自分で間違いに気づいたとき、そこから学びます。
自分で気づくことができた子どもは、自分でやり直したり、大人にやり方を質問したりしてきます。そして、プロセスから成功するために必要なことを学び、自信をつけていくものです。
トライ&エラーを繰り返した子は、自分の頭で考えて自主的に行動ができるようになり、問題解決能力が身につきます。そしてそれが自信につながっていくのです。
モンテッソーリ教育✖️ハーバード式
0歳からの乳幼児教育専門家。
著書累計15万4千部 海外5ヶ国に翻訳。
保育園、幼稚園26年間の現役時代に子どもの個性を活かし自律を促す『輝きメソッド』を開発!インストラクター700名輩出。
モンテッソーリ教育+脳科学+コーチングで『光り輝く子ども達を未来へ』
この記事を書いた人
(社)輝きベビーアカデミー代表 伊藤美佳