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言われなくても自分でやる環境をつくる

てんちょ

親が「ダメ」と言うほど、やりたがるワケ

 

 

「テーブルの上に乗っちゃダメ!」「危ないから走っちゃダメ!」

 

目が話せない年齢の子どもを抱えるお母さんは、一日何回くらい『ダメ!』と言っているのでしょう。

 

ここでお母さんに質問します。その「ダメ」、効果ありましたか?

 

おそらく「ダメ」と言って、子どもがその困った行為をやめたことがある人は、ほとんどゼロなのではないかと思います。

それもそのはず、子どもは、「テーブルの上に乗っちゃダメ」と言われると乗りたくなるし、「走っちゃダメ」と言われると走りたくなるのですから。

 

 

「ピンクの象を想像しないで」と言われたら、あなたの頭の中は、「ピンクの像」でいっぱいになりますよね。つまり、「しないで」「ダメ」などいくら否定語を並べても、否定の効果はありません。脳には否定語が通用しないので、その前の言葉「ピンクの象」のほうが強化されてしまうのです。

 

だから、子どもには、「ダメ」という言葉を使うのではなく、してほしいことを言いましょう。

 

 

「ダメ」ってすごく嫌な言葉ですよね。大人でも言われたくありません。ついでに言うと、脳は嫌な言葉を排除しようとするとので、「ダメ」といった瞬間に、聞く耳を持たなくなります。今日から「ダメ」という言葉を使ってはダメですよ(笑)



 

 

 

ウォールポケットを使えば朝のしたくも自分でできる

 

 

子どもが自ら動き、朝のしたくも全部自分でしてくれたら・・・・そんなこと無理、無理!なんて思っていませんか?

 

それがなんと! おうちでモンテッソーリでは、100均の材料を使って、おうちで簡単につくれてしまう、ウォールポケット一つでできてしまうのです!

 

 

ウォールポケットに一つずつ、子どもにやってほしいことをイラスト付きのカードを入れて、「見える化」します。

 

 

材料

ポケットが5つか6つくらいあるウォーポケット。(100均でも手に入ります)

 

作り方

それぞれのポケットに、子どもに習慣づけたいことをイラストに描いたカードを1枚ずつ入れます。たとえば「朝のしたく」なら、着替え、洗顔、朝食、歯磨き、持ち物などのように、「やる順」に上からポケットに入れていくのがポイント!

 

イラストは、絵が得意なお母さんならポケットに収まるサイズの紙に自分で描いてもいいですし、インターネットのフリー素材集などからイラストをダウンロードしてもいいでしょう。紙は子どもが何度も出し入れするので、しわくちゃにならないように、ラミネート加工して、固いカードのようにします。100均で簡単にラミネートできるフィルムが購入できます。また、コンビニや写真屋さんなど、手軽にラミネート加工できる店も増えています。

 

やることはたったこれだけ。めでわかるしかけになっているので、上から順番にやることで、自分でしたくのチェックができます。

 

お母さんに言われてやるのではなく、自分から楽しんでやってくれることが多いようです。

 

慣れてきたら、カードを見るだけでチェックできますが、最初のうちは、たとえば「歯磨き」のカードをポケットから取り出し、終わったら箱に入れると楽しいようです。

 

カードを見なくてもできるのようになる飽きてきてしまうので、飽きさせないためには、カードの内容を成長とともに高度なものに変えていく必要があるでしょう。

 

字が読めるようになったらイラストではなく、ひらがなだけで「はみがき」「きがえ」と書いてみたり、カードの内容を上から月曜日、火曜日・・・・と曜日にし、保育園や習い事などのその日の予定を書いてみたりと、工夫してもいいでしょう!

 

一般社団法人輝きベビーアカデミー代表 伊藤美佳先生のプロフィール写真

(社)輝きベビーアカデミー代表 伊藤美佳

モンテッソーリ教育✖️ハーバード式
0歳からの乳幼児教育専門家。
著書累計15万4千部 海外5ヶ国に翻訳。
保育園、幼稚園26年間の現役時代に子どもの個性を活かし自律を促す『輝きメソッド』を開発!インストラクター700名輩出。
モンテッソーリ教育+脳科学+コーチングで『光り輝く子ども達を未来へ』

光り輝く子ども達を未来へ導く、0歳児からの9つの知能を軸にしたアプローチでたくさんのママたちを笑顔に。「輝きベビーアカデミー」

この記事を書いた人

(社)輝きベビーアカデミー代表 伊藤美佳