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先日、2歳の子どもが久々に40度近い熱を出しました。そういう時に限って、かかりつけの小児科が休診日だったり、夜間診療しか空いていない時間だったりしますよね。案の定この時も、そろそろ寝る時間という時になんとなく体が熱くなり始め、深く寝入ってからあっという間に39度後半まで熱が上がりました。
実は私は薬剤師の免許を持っています。 以前薬局で働いていた時には、よく熱冷ましの坐薬を取り扱っていました。今回その時の経験が役立ちましたので、小さなお子さんを持つママにぜひ知っておいてほしいワンポイントアドバイスをお伝えします。
薬の箱には、必ず使用期限が記載されています。飲み薬、塗り薬、貼り薬など、形状にかかわらず、多くの薬は使用期限が1年以上先になっています。
痛み止めや解熱剤のように「症状のある時だけ使えば良い」という薬は、 薬の特性や保管状況によっては、残った分をまた次の機会に使うことも可能です。
しかし薬局で必要な日数分だけ薬を用意してもらうと、残念ながらこの使用期限が分からないことが多くあります。なぜなら1錠ずつ、1個ずつの単位には使用期限が印字されていないからです。
そこで、薬局で薬をもらう際には、使用期限を聞いておくことをおすすめします。薬剤師側から教えてくれることもありますが、それは、逆に使用期限が迫っている時のことが多いです。
「3か月後には期限が来てしまいますから、それ以降は使わずに破棄してください」という説明をされることはありますが、まだ2年も先の期限を率先して教えてくれることは少ないように思います。
薬を受け取る際には「これはいつまで取っておけますか?」「使用期限はいつですか?」と聞いてみると良いでしょう。
子どもの薬は、体重によって使用量が決められています。特に年齢が小さい時ほど子どもの成長は早いので、いくら使用期限内だからといって、半年〜1年以上前に処方された薬をそのまま同じ量使うことはできません。
では、どうすれば良いのでしょうか。
基本的には新たに受診をし 、医師には「熱冷ましの坐薬はまだ家に残りがある」と伝えた上で、薬の処方量を調整してもらうのが良いでしょう。
しかし冒頭でも述べたように、子どもの発熱は突発的であり、すぐに受診できないこともあるはずです。手元に使える薬があるけれども、本当に使用して良いのか、 どれくらいの量を使うのが適切なのか、判断に迷った時には「こども医療電話相談」がおすすめです。
これは厚生労働省が行っている事業のひとつです。親が、休日や夜間の子どもの症状にどのように対処したら良いのか、病院を受診した方が良いのかなど、判断に迷った時に小児科医師や看護師に電話で相談できます。
この事業は、 全国統一の番号「#8000」にかけることにより、住んでいる都道府県の相談窓口に自動転送されます。 そこで小児科医や看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方の聞くことができたり、何科に行くべきかなど病院受診の際のアドバイスを受けたりできます。
今回は熱を下げる小児用の坐薬を例にお話しをしてきました。 薬局で薬を受け取ってからしばらく間が空いたあとにその薬を使う場合は、特に保管方法が重要になります。
坐薬は冷所保存(冷蔵庫で保存)が必須なものも多く、あくまで決められた通りの適切な保管をした場合にのみ、使用期限まで使うことができます。
風邪を引いた時にもらう抗生剤はある程度まで症状が治まっても最後までしっかり飲みきることが重要ですし、薬の飲み方や使用方法はなど、注意点はさまざまです。
自己判断で飲ませたり使ったりせず、薬局で薬を受け取る際に基本的な注意点をしっかり把握する習慣をつけ、 いざという時にも冷静な判断ができるよう心がけたいですね。
ライター 仙台凛
子どもは突発的に熱を出すことが多いですよね。病院が休診、夜間などで来院が難しいとき、「こども医療電話相談/全国統一の電話番号「#8000」」を活用してみてはいかがでしょうか。小児科医や看護師さんから症状に応じた適切な対処方や、的確なアドバイスを受けることができますよ。