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生後5ヶ月から始まる離乳食。
何をどれくらい用意すれば良いのか分からず不安な一方、同じ食卓で食事できることがとても嬉しくてワクワクしたのを覚えています。
こんなに食べてくれないなんて知らなかったから…!
私が離乳食の準備を始めたのは生後4ヶ月頃。
保健センターの離乳食講座へ行ったり、離乳食のレシピ本を買ったり、口コミを参考に離乳食キットを買いそろえたり、可愛いスタイを用意したり、とても張り切っていました。
そして5ヶ月になる日、投入する水の量の多さに驚き不安になりつつ、なんとか10倍粥が完成。最初のひとくちを食べさせることが出来ました。
「なんだろう?」と不思議な顏をしているのが可笑しくて。
もうお粥ののっていないスプーンを歯固めと勘違いしてモグモグしている小さな口が可愛くて。
時には「ぶーっ」と出してしまうこともありましたが、この時は「初めたばっかりだもんね、ゆっくりいこうね」と思えていました。
しかし、離乳食作りにも慣れた8ヶ月頃、私はとても落ち込んでいました。
8ヶ月といえば、トロトロ離乳食の「ごっくん期」を終え、みじん切り状離乳食の「もぐもぐ期」終盤にさしかかった頃。
友人の子ども達が豪快に食べ、離乳食が無くなると泣く一方、娘はちっとも食べてくれなかったのです。
少量で品数を増やしてみるも、少し食べたら後は「ぶーっ」と出してしまう。
スタイはドロドロ。
出した離乳食を手で塗り広げて遊んでしまうので、キッズチェアも食卓も、床までドロドロ。ザラついて気持ちで掃除をしては、離乳食の本とにらめっこ。出汁を薄めにとったり、濃いめにとったり、とろみを調節したり、市販の離乳食を食べて味を比較したり。
ヒントを求めて保健センターで相談しても、テレビを消してオモチャを片づけて「食事に集中できる環境づくり」、親も笑顔で一緒に食べる、など既に試して撃沈したアドバイスをもらい、しょんぼり家路につきました。
用意したものを食べてもらえないのはとても辛いものです。
また食べてもらえないのかな…という気持ちがドロッと胸の底にたまり、食事の時間がストレスでした。
こんなに食べてくれなくて、身体の弱い子になったらどうしよう。こんなに遊んでいるのに、なんでお腹が空かないんだろう。
2回食でもこんなに大変なのに、3回食になったらどうなってしまうんだろう。沢山の「なんで」「どうしよう」に押しつぶされそうでした。
でも、10ヶ月検診が転機となりました。「食べない子はいる。うちの子もそうだったよ。
大変だよね」とお医者様に言ってもらえたのです。誰かに「うちもそうだった」と共感してもらえることが少なかったので不覚にも泣きそうになり、予備のスタイで顏を押さえながら「チーズやバターを溶かした少量高カロリーな離乳食を増やす」「やや母乳よりの混合をミルク多めに変える」というお医者様のアドバイスを聞いていました。
時がたって娘は3歳になり、今でも少食で細身ではありますが、とても元気です。
子どもなので相変わらず食べこぼすし、自分でやりたい!とコップに牛乳を入れようとしてこぼしたり、その横で次女が離乳食を倒していたり。
相変わらず食卓もスタイもドロドロですが、あの時「大変だよね」と言ってもらえたことで、「大変だ、私。頑張ってる、私!」と少し客観的に自分を見つめ、自分で褒めて浮上出来ることが増えてきました。
いつか子ども達が親になって離乳食に奮闘する日が来たら、ドロドロになっては洗濯した「元・可愛いスタイ」を見せながら、私も共感して寄り添うひと言を言ってあげられたらいいな、と思います。
ライター まっつん